新型ジムニー用ビッグローターキット(意匠登録済み)新発売! カワイ製作所の開発状況

このタイトル、ウソつきました。まあ、ウソではないのですが、旧型JB23のビッグローターキット、そのままJB64に装着確認できたので、改めて「新発売」と表記いたしました。

http://silkroad-jp.com/portfolio-2/brake/br_jimny

新型、旧型どちらにも装着していただいた山本自動車様。

http://www.jaws-yamamoto.com/

先日、モンローサムライのショック開発中だったキャナスさんでも装着確認いただきました。

http://www.canus.jp/

JB64新型Jimny × MONROE SAMURAI × CANUS テスト車両に遭遇!

両者から、ブレーキの制動力アップ、そしてコントロール性能までアップするという感想をいただきました。かたやジムニーのプロレーサー、かたやストリート、サーキット、ドリフトという、まったく異なるジャンルからの良い結果報告に、ホッと胸をなでおろしております。

純正ローター289mmの外径を314mmにサイズアップするキットです。

手続き不要で車検対応(原則)。

純正ブレーキキャリパーを使用するので、他のホース類などもまったく不要。基本は当社のビッグローターと以下のキャリパーアダプター(試作はメッキ色で、量産は黒色)だけで装着完了し、その瞬間から制動力アップと広がったコントロール性を楽しめます。

当社はAE86、シルビアなどにもビッグローターキットを20年以上製造販売してきましたが、今回は開発で苦労しました。まず、ジムニーに流用できるローターがなかったので、イチから国内の協力工場様に制作を依頼となりました。

さらに強敵だったのはブレーキキャリパーアダプター。どんな形状にするかにたどり着くまでも苦労しましたが、さらには実際にこれを作るときのコストが問題となりました。これは四角形の鉄の塊から削りだしとなるのですが、普通に作ったら恐ろしい金額になります。セット定価¥39,800にたどり着くまでには色んな試行錯誤を繰り返し、完成にいたりました。

なお、当該商品については、意匠登録に出願し、先日、無事認定いただきました。

過去、特許庁に、特許、実用新案、意匠など色々過去に出願取得してきたのは、基本的には自社の開発能力の証明のためでした。また、「どっちが先だ」みたいな論争にも巻き込まれたくないという裏の理由もありました。当社自身は、コピー商品がでたら、「おお~、コピーされるほど人気になった!」と赤飯を炊いて喜ぶ変わった会社なのですが、最近、ちょっと困ったケースがでてきました。

それは、あきらかに世の中で先に作られて売られている商品でも、あとから同じもので出願し、「それはオレの商品だから、売るんじゃない!」というケースが増えてきたことです。当社は攻撃したことは過去なかったし、狭い業界なので、お互い直接、間接的に知り合いだったりするので、こういうことは’無いだろう’と思っていたのですが、最近はそうともいえなくなりました。時代の変化ですね。

さて、今日は、新型ジムニーのパーツ開発の新着情報を見せてもらおう!ということで、カワイ製作所を訪問。

http://www.kawaiworks.com/

おっ!新型N-VANも入庫してる。奥にはジムニーの型取り始まってるな~。でも、なんか雰囲気が…

開発の中村さんと、カワイ相談役が熱い激論を交わしてる!なんかイイ!こういう熱い現場。あれ、後ろの吉田社長は…あ、あくび(汗)…

「オレはこっちの装着のほうがエエと思うけどな!」

「それも試しましたけど、あえてこっちにしておかないと、装着の際に…」

ウォー!いいゾ、ヤレ!もっとヤレ!!

ワタシ、人の不幸と揉め事は三度の食事より好き。

冗談はさせおき、開発のときにこうやって熱くなったものでないと、良いものは生まれません。カワイ製作所で、立場関係なく、色んな意見が出し合える環境があるのは、当然この会社の開発力の高さに直結しています。新型ジムニーパーツ、かなり楽しみです。

「あいつら、いつまでやんねん」

といいたそうな(笑)吉田社長と、こちらでは猥談(爆笑)、もとい、雑談。

N-VAN購入したんですね、吉田さん!

「会社の貨物ように買ったけど、想像超えて良いクルマや!すでにお客さんから問い合わせもかなり入っていて、びっくりするのはシートレールの要望が相当多いことやな!仕事以外にも使う人が多い雰囲気やな~」

「ええやろ、ピラーレスっていうのはホンマにすごいな」

とカワイ相談役がバトルを終えて戻ってきました。確かに、広い、びっくりするほど中も広い。

「助手席も完全フラットに倒せて、とんでもない広さになるねん。オモシロいクルマやな。こっちも開発急ぐわ」

うちも、型取りで貸してくださいョ。恐らく吉田社長が問い合わせを受けているレールは、キャンピングなどでの長距離移動をする人たちがレカロを装着するためにだと思われます。ということは、当然、車高を上げるほうにも興味のある人が多いということですから、当社の得意メニュー、チョイ上げリフトアップキットを作りたくなりました。

今日のカワイ製作所での熱い会話で、私もアドレナリンが出てきました!当社も、会議ではよくバトルが発生します。場外乱闘がなければ、むしろ会議でヒートアップするということはいいことです。それだけ思いいれがあるということ。そんな会議から産声をあげた、すでに開発中の商品、量産待ち商品は多数控えていますので、随時アップしてきます!